基調講演

基調講演1(9/2)

SIAF LAB.



題目:雪の都市と自然のR&D

概要:
SIAFラボでは、札幌の寒冷な気候や除雪・排雪といった北国特有の都市機能を、情報テクノロジーや芸術の視点を交えて捉え直すことで、新たな冬の魅力や創造性を発見しようとするR&Dを継続的に行ってきました。 今回はその取り組みの中で、札幌市で稼働する除雪車や雪堆積場のデータや、吹雪という過酷な自然現象を題材としたインスタレーションなどの事例を紹介します。

略歴:
SIAFラボは、札幌国際芸術祭(SIAF)の下、多様なプロジェクトの集合体として生まれ、2015年から実験的なプラットフォームとして活動を続けています。アートプロジェクト、研究開発、人材育成を三つの柱とし、それらを融合させて多彩なプログラムを実施。SIAFのテーマ「都市と自然」に焦点を当てた、多様な文脈における事物の再考と、そのローカルへの再接続を通じて、札幌独自の文化・芸術の醸成と発信を目指しています。

基調講演2(9/3)

加藤 創(かとう はじめ)



題目:地図、デザイン、可視化 −情報をわかりやすく伝えるために−

概要:
地図、デザイン、可視化に共通するものは何でしょうか? それは、「情報をわかりやすく伝える」ことです。私はSNSで地図やデザイン、可視化の作品を投稿してきました。その経験がきっかけで、札幌にある位置情報を扱う企業に転職・移住し、趣味で「れきちず」というサイトを立ち上げました。この講演では、私がこれまでに手がけた作品や会社での事例を交えながら、情報をわかりやすく伝えるための社会的役割や責任について、現役グラフィックデザイナーの視点から解説します。

略歴:
グラフィックデザイナー。千葉県市川市出身。東京デザイン専門学校卒業後、デザイン制作会社を経て、現在は札幌市にある位置情報を扱う企業・株式会社MIERUNEでデザイン全般の制作に携わる。X(旧Twitter)やInstagramにて「地図とかデザインとか」の名前で、趣味として制作した地図や路線図などを発表している。著書に『地図とか路線図とか @chizutodesign』(天夢人/山と渓谷社)。